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過去の油職人今昔話

 

2016年5月

主役と脇役

「ここで言う主役とは二輪や四輪である。

では脇役とは何か、主役に使用する油脂類やアフターパーツや大事な整備などである。

ご存知のように脇役は主役を惹きたてるのが役割の一つである。

そこを間違えると主役は魅力が無くなり、ストーリー(使用価値)自体つまらないモノになってしまう。脇役は常に主役を意識し、主役のために何をすべきかを考えなければならない。

例えばチェーンはローラーさえ回っていれば何の問題も無いが、現実は回っていない。

油脂類は脇役として何をすべきか?

答えはローラーを回すことである。

チェーンのローラーを回せる潤滑剤の開発である。

チェーンの表面を潤滑するものは数多く販売されているが、残念ながらローラーを回せるモノは少ない様だ。

これは否定しているのではない。そう言う潤滑方法もあり、れっきとしたニーズが存在しているからだ。

ピストンとシリンダーの間には隙間が存在する。

材質や形状の違いによる熱膨張トラブルを避けるのがその主な訳だ。

この必要な隙間をゼロに出来ないかが商品開発の課題となる。

方法は色々あるだろうが、油脂類が適切と考えた。

更に燃焼室内のシールと共に潤滑も出来たらと考えた。

燃焼室内の潤滑は今までシリンダーホーニング時に出来るスクラッチの谷に残るオイルで行われている。

このシール&潤滑の油脂類が出来上がると、欲が出て、オイルリングから下のピストンスカートとシリンダーの隙間にオイルを滞留させたいと考えた。

燃焼室のシールが出来、爆発圧力の漏れを防げることでブローバイが発生しなくなる。

発生しなくなると言うことはスラッジの発生を防げる。

又、欲が出る。

以前使用していた油脂類によるスラッジをクリーニング出来ないか?

自然界で起こる絶対現象を使うことでクリアー出来た。

副産物としてスラップ音が無くなり、放熱力も増した。放熱力を増すのは放熱面積を増やせば済む。金属が直接接触する箇所が少なくなり使用箇所の寿命が長くなる。

この逆(オイル上がり)から創り出したものもある。

勿論オイル上がりはピタッと止まった。

弊社の開発する油脂類は常識的運転をすれば燃費が良くなると言う共通点がある。」




















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