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近年ロボットと言われるものの開発が著しい。
オートメーション(ちょっと古いかな)を突き詰めていくと無人である。これが初期のロボット開発の発端のような気がする。
人は便利や収益を追及した結果、自らを否定することになる。
昔、自動車工場では人が全てを行っていた。
溶接ロボットが出来た。効率が良い、便利だ、コストを低減できる。理由はいくらでもあるのだろう。採用されれば、そこで働く人々は無用になる。
配属換えなら未だ良い。リストラだって在り得る。ロボットの大元を探れば人間の動きを模倣させている。このままロボットを使い続ければ溶接技術者がいなくなってしまうような気がする。
組み立てロボットが採用された。そこで働く人々の行方は・・・・・組み立て技術は・・・・・
更に元を辿ればコンピュータに行き着くだろう。
コンピュータの進化が世の中を変えていく。
人は便利や楽を選んでしまうもの。
おいらのロボット像は人をサポートするものであって欲しいと思っている。そして人の出来ないことを可能にするロボットであって欲しいと思っている。
我が母校では災害関係のロボット開発で有名である。
この後輩たちの実績を見る限り、おいらのやっていることの根本は大学での教えによる事なのかもしれない。
人型ロボットの開発は人類の夢かもしれないが、いつか必ず人の存在を否定することになるだろう。
手塚治虫先生のアトムは夢であり憧れであった。アトムは永遠の夢であり憧れであって欲しい。アトムが現実になったら・・・・・
人間を模倣し人間の能力を増やした人型ロボットの開発に焦点が絞られるとすれば、人は自らの首を絞め、墓穴を掘るような気がしてならない。
地球上の生物は生まれては滅びの繰り返しで進化してきた。恐竜などは2億年生存して滅んだ。人は誕生から数百万年ほど生存して、進化と言う意味では他の生物に比べると地球的規模では短期間である。地球の歴史の中で恐竜などの生物は自然現象で滅んだと言われている。
このままで行けば人は自らのした事で滅んでしまうような気がする。Co2の増加も限界を超え始めているようなのだが・・・・・